HPVと子宮頸がんについて

ヒトパピローマウイルス(Human Papilloma Virus: 以下HPV)は、男女を問わず多くの方が感染するありふれたウイルスです。性交渉の経験がある女性のおよそ50%が生涯に一度は感染するとされています。

HPVに感染した一部の方では子宮頸がんをはじめ腟がん、肛門管がん、中咽頭がんなどの悪性腫瘍が引き起こされます。特に子宮頸がんはその95%がHPVの持続感染が原因で発生すると考えられています。


HPVワクチンについて

HPVには多数の種類(サブタイプと呼ばれます)があります。
このうち16型、18型をはじめとした特定のサブタイプは特に子宮頸がん発症との関連が深く、ハイリスクHPVと呼ばれます。

HPV感染を未然に防ぎ将来の子宮頸がん発症を予防するために、一部のハイリスクHPVに対するワクチンが開発されています。


HPVワクチン接種について

性交渉がHPVの主要な感染経路であることから、HPVワクチンは性交渉を経験する前に接種することで特に高いがん予防効果が期待されます。

現在小学校6年から高校1年相当の女子は定期接種として公費によりHPVワクチンを接種することができます。また、2025年1月現在、ワクチン接種の機会を逃した女性へのキャッチアップ接種も行われています。


ワクチン接種後の副反応について

HPVワクチン接種に関連した症状に対応するため、各県に協力医療機関が指定されています。

まずは接種を受けた医師・かかりつけ医へ相談

HPVワクチンの接種後に気になる症状が生じた場合には、まず接種を受けた病院・かかりつけ医に相談のうえ、必要に応じて協力医療機関への紹介を受けてください。

不安や疑問がある場合、各県に設置された相談窓口へ

HPVワクチン接種後の症状で不安や疑問がある場合、各県に設置された相談窓口にご相談ください。


東北各県の相談窓口一覧

県担当部局名 連絡先・ホームページ
青森県 青森県健康医療福祉部保健衛生課 TEL:017-734-9141
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/hoken/hpv.html
秋田県 秋田県健康福祉部保健・疾病対策課 TEL:018-860-1427
https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/10223
岩手県 岩手県保健福祉部医療政策室 TEL:019-629-5466
https://www.pref.iwate.jp/kurashikankyou/iryou/kenkou/yobou/1025273.html
宮城県 宮城県保健福祉部
疾病・感染症対策課 感染症対策班
TEL:022-211-2632
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/situkan/shikyukeigan-miyagi.html
山形県 山形県健康福祉部健康福祉企画課 TEL:023-630-2257
https://www.pref.yamagata.jp/090001/kensei/shoukai/soshikiannai/kenkofukushi/090001.html
福島県 福島県保健福祉部感染症対策課 TEL:024-521-7238
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045i/